インフルエンザ予防接種予約について
例年どおり予約は9月1日から開始します
今シーズンは従来通りの注射によるワクチン(不活化ワクチン)と痛くない点鼻によるワクチン:フルミスト(生ワクチン)があります。
点鼻ワクチン(フルミスト)は入荷数が未定のため、100名、150名、180名、250名限定で予約を受け付けます。なお、キャンセルは基本的にお断りいたしますので、ご了承ください。
(予約数が多いため100名から150名に増やしました。2024/9/1)
(さらに180名に増やしました。2024/9/2)
(さらに250名に増やしました。2024/10/10)
点鼻ワクチンのみ予約サイトが異なりますので、ご注意ください。
注射によるワクチンは一般診療やほかのワクチンと同じ予約サイトから予約可能で、2回目まで予約できます。1回目から2週間以上開けての予約をお願いします。
ワクチンの種類 | 不活化ワクチン | 生ワクチン |
接種方法 | 注射 | 点鼻 |
対象年齢 | 6ヶ月以上 | 2歳以上19歳未満 |
接種回数 | 13歳未満は原則2回 | 1回 |
接種料金 | 4,000円/回 | 8,500円/回 |
副反応 | 接種部位の腫脹、発熱など | 軽いかぜ症状 |
使用株 | A/ビクトリア/4897/2022(IVR-238)(H1N1) A/カリフォルニア /122/2022(SAN-022)(H3N2) B/プーケット/3073/2013(山形系統) B/オーストリア /1359417/2021(BVR-26)(ビクトリア系統) |
A/ノルウェー/31694/2022(H1N1) A/タイ/8/2022(H3N2) B/オーストリア /1359417/2021(ビクトリア系統) |
予約はこちら | 注射ワクチン | 点鼻ワクチン予約 |
点鼻(生ワクチン):フルミストについて
生のインフルエンザワクチンを人体に害がないように弱毒化させ、鼻の粘膜に吹き付ける生ワクチンです。
鼻の粘膜に直接免疫をつけることで不活化ワクチンのような重症化予防効果だけでなく発症予防効果も高く、インフルエンザウイルスの侵入そのものを阻害でき、免疫効果も1年と従来のワクチンより長期持続が期待できます。
また、弱毒化をした生ワクチンを使用する為、自然感染に近いと言われ、流行するインフルエンザのウイルス株が違っていても、重症化を防ぐ可能性があると言われています。
アメリカでは 20年以上の使用実績があり、2011 年以降ヨーロッパでも使用されています。
今シーズンは日本でも承認され、当院でも採用することにしました。
接種方法
左右の鼻に液を 0.1ml ずつ直接噴霧します
接種回数はシーズン中に1回
鼻水が非常に多い場合は効果が弱まる可能性があります
副反応
生ワクチンの為 30%~40%の方は接種後、軽い感染症状を数日認める場合があります。
(鼻水、鼻閉、頭痛、筋肉痛、喘鳴、腹痛、嘔吐、発熱など)
フルミスト接種ができない方
- 2 歳未満と19歳以上の方
- コントロール不良の気管支喘息
- 妊娠している女性(接種前後の避妊も求められます)
- 心臓病、呼吸器病、喘息、肝臓病、糖尿病、貧血、神経の病気などの慢性の病気がある方
- 免疫不全の患者さん、重い免疫不全の患者さんの家族や看病する人
- アスピリンを長期内服中のお子さま、重い卵アレルギー、ゼラチンアレルギー、ゲンタマイシンやアルギニンにアレルギーのある方
- 過去、ギランバレー症候群(足に力が入らなくなり、立てなくなる病気)になった人
- 接種当日、鼻汁、鼻閉、大泣きしている子どもさんなど鼻炎症状のひどい人(ワクチン液が流れ出てしまう為)
注意事項
フルミスト接種前4週間以内に他の生ワクチン(麻しん風疹、おたふく、水痘、ロタ)を接種された方はフルミスト接種ができません。- 接種前48時間以内にリレンザ・タミフル・ゾフルーザ等の抗インフルエンザ薬を使用された方はワクチンの効果が弱まる可能性がありますので、間隔をあけてください。
- また、接種後2週間以内の抗インフルエンザ薬の使用もワクチンの効果が弱まる可能性があるという報告もあります。予防的な投与等にはご注意ください。
- アスピリンの内服も接種後4週間程度はご注意ください。